INTERVIEW 04

建築施工

恵まれた環境を生かし
挑戦を続けることで
海外案件を手掛けたい

建築施工

K.I.

2014年入社
東京支店 建築作業所
建築・都市システム学修了

佐藤工業を選んだ理由

さまざまな工事を経験。
そこには学びの環境がある。

佐藤工業の会社説明会に参加した際、若手の育成に力を入れていること、個々の能力を高めていける制度が充実していることを知り、「ここには成長できる環境がある」と入社を決めました。入社後は大学のキャンパスや工場の新築工事を経験し、3年目の事務所ビルの新築工事では、工程表の作成や業者との交渉など、所長から教わりながら一般的には3年目ではやらないような仕事に挑戦させていただきました。正直かなり大変でしたが(笑)、一番成長できた年だったと思います。5年目には、民間初の1万人規模の音楽専用アリーナの工事に携わりました。これまでに経験したことのない特殊かつ大規模な案件だったこともあり、完成したときの達成感はとても大きかったです。施工管理の仕事についてあらためて思うのは、「現場ではコミュニケーションがとても大切」だということです。「コミュニケーション能力が大切」ってよく聞くと思いますが、佐藤工業で求められるコミュニケーション能力は誰とでも臆せず話せることではなく、相手の言いたいことをきちんと理解し、こちらの伝えるべきことを「正確に」伝えること。大型物件になればなるほど工事に関わる人が多いため、必要なことを全員に正確に伝えることが、QCDSE(品質(Quality)、コスト(Cost)、納期(Delivery)、安全(Safety)、環境(Environment))を守るうえでは大切になります。毎日些細なことでもしっかりと確認を取り、各関係者と密なコミュニケーションをとることを心がけるということは、施工管理として大切な姿勢だと私は思います。

現在の仕事について、
またその魅力について

先輩からの学びや自身の経験を生かし
「当たり前に、当たり前以上のことをやる」。

7年目に担当したオフィスビル新築工事で、初めて主任という役職に就きました。それまでは工事担当としての仕事が中心でしたが、今度はその工事担当をマネジメントする立場です。この役割を戸惑うことなく果たせたのは、これまで多くの現場で学び、挑戦の機会を得たからだと思います。現在は新築マンションの工事で主任をしていますが、この現場は工事部長が所長を兼任しているため、所長の仕事のサポートもしています。工程表の作成や管理、現場のマネジメントといった主任の仕事に加え、発注者や設計監理者との打ち合わせなどを行っています。日々忙しくする中でも私が恵まれていると思うのは、若いうちから多くの現場を経験できただけでなく、そのたびに挑戦し、先輩方や上司から多くの学びをいただけていることです。ただ与えられた職務をこなすだけでは、そのレベルで終わってしまいます。言われなくても一段階上の仕事に挑み「当たり前に、当たり前以上のことをやる」ことを常に意識しています。

今後の課題や目標

自分の感性や価値観の枠を広げ、
経営に近い仕事をすることが今の目標。

工事担当のときは自分の与えられた仕事に集中していましたが、主任となると一歩下がって俯瞰的に現場を見る必要性を感じるようになりました。マクロの視点で見るからこそ、現場の細部を見るミクロの視点の精度も上がります。今は、マクロとミクロ、両方からの視点にこだわり、現場の安全や工事の品質向上に向けて行動するように心掛けています。この仕事は、何もなかった状態から建物ができあがっていく様子を目の当たりにします。そして、計画通りに建物ができていくと「自分がつくっている」と実感ができるため、とても大きなやりがいを感じることができます。改めて本当にすごい仕事だと思います。私は、大学のとき訪れたイタリアやロシアの建物を見て圧倒された経験があり、そこから海外建築に興味を持ち、大学で研究をしました。佐藤工業は海外の建築実績が豊富です。機会があれば海外も経験して、自分の感性や価値観の枠を広げたいと思っています。そして将来的には、国内の現場で所長になり、その後は本社の建築事業の企画など経営に近い仕事をすることが私の目標です。そのために今は技術者としての地歩を固めるべく、日々施工管理者としての質を高めることに注力し、自身の成長を加速させていきたいと思います。

ONE DAY SCHEDULE 一日のスケジュール

08:00

現場全員で朝礼を実施。作業内容について確認します。その後、作業担当ごとに分かれて朝礼、注意点などを共有します。

08:40

メール対応、図面のチェック、打ち合わせ会議の資料づくり、発注者への提出物の作成など、事務所でデスクワークを行います。

11:30

各作業担当のリーダーに集まってもらいミーティングを実施。資材の搬入時間にかぶりがないかなど、作業内容の共有を行い、現場が円滑に回るようにします。

13:00

発注者や設計監理者との会議。進捗の報告など打ち合わせします。会議での決定事項を現場に反映していくことも私の役割です。

15:00

現場巡視では、マクロとミクロの視点で巡回。「ここは間違えそうだ」と気になったところは必ず現場に確認します。その後、明日やることをまとめます。

18:00

退勤

私の好きな風景

何もなかったところに建物ができあがっていく様子を見ることが何よりも楽しみです。躯体が完成した後に屋上から見る景色、外部足場を外して現れた建物外観の眺めなど、私たちにしか味わえない風景が、現場にはあります。そういった特別なシーンに立ち会える醍醐味が、明日への活力になります。

躯体が完成した後に屋上から見る景色の写真