土木施工
小さな確認を積み重ねるからこそ、
大きな構造物が出来上がる
土木施工
N.H.
2016年入社
東京支店 土木作業所
工学部社会環境システム学科卒
人とのつながりを感じる社風。
段階的に経験を積みながら成長できる
私が就職活動をしていた時期は、女性の施工管理職が今ほど多くない時期でした。「自分が施工管理として働きやすい環境ってどんな会社だろう」と考え、個人を尊重し社員同士のつながりを感じることができる会社が良いと思いました。指導教授に相談したところ勧めてもらったのが佐藤工業でした。私だけのための会社説明を行いに、わざわざ大学まで訪問してくれた社員の方々の人柄からアットホームな社風を感じ、入社を決めました。入社後、最初に配属されたのは雨水幹線のシールドトンネル工事の現場でした。そこでの仕事はまず、基本的な測量のやり方や土木の専門用語を理解するところからスタートし、シールド工事の手順を学びました。3年目からは明かり工事の現場へ異動。6年目からは主任技術者として発注者対応について学び、その後、現場全体を管理する立場の現場代理人を経験しました。担当業務も担当する工事の規模も、経験に応じて段階的にステップアップしてきました。入社3年目にはシンガポール研修も経験し、後の現場代理人業務に役立つような職員のマネジメント業務や発注者との協議などを学ぶことができました。私が最初に配属された東北支店には、女性の先輩職員が在籍しており、当時から現場で女性が働きやすい環境整備が進んでいました。私の後にも多くの女性社員が入社しています。当社は、労働環境、周囲の理解という意味で女性の施工管理職が働きやすい会社なのではないかと思います。
図面と現場を自分の目で見て考える
ことでスムーズな工事を実現
現在は駅の連絡通路部出入口を整備する土木工事の現場で、監理技術者を務めています。監理技術者は施工の技術上の管理や監督を行う立場になります。私は監理技術者としての業務を学びながら、日々発注者や協力会社との調整などを行っています。土木工事では、着工の段階で設計図面が作成されています。しかし、現場の実情を踏まえて図面を見直すと、図面と現場との相違がある場合や、当初設計の工法よりもリスクが少なく施工性も良い工法が見つかることがあります。そのため、改めて図面をよく確認し、これが適切な工法なのか検討することを心掛けています。たくさん悩みますが、この習慣のおかげで、自分で考える力がずいぶんと養われました。土木工事では事前の準備がとても大事です。だからこそ計画したことが、現場でトラブルなくスムーズに進むと大きな安心感を得ることができます。そういった日々を積み重ね、無事に工事が終了したときの「達成感」はこの仕事の大きな魅力です。初めての現場で、トンネル掘削が予定通りの場所に到達したときの感動は今も忘れられません。
都市土木に挑戦中。
安心して任せられる人材に
入社して9年目に東京支店に異動となり、現在の駅連絡通路部出入口整備工事の担当となりました。都市部は工事の制約条件が非常に多いことが特徴です。工事現場のわずか数十センチ隣では店舗が営業していますし、常にたくさんの人が行き来しています。計画の変更もしばしば起こります。そういったなかで安全かつスムーズに工事を進めるには、やはり綿密な準備が必要です。現在の作業所の所長は、都市部の地下鉄工事の経験が豊富な方なので、図面を見て疑問や不安点があればすぐに所長に相談しています。納得のいく準備をすると同時に、「都市土木について学べる限りのことを学ぼう」という心構えで毎日の仕事に取り組んでいます。 将来の目標は、「この人であれば大丈夫」と言ってもらえる技術者になることです。まずは現場を安定して統括できるようになることをめざしています。
写真は、入社7年目から9年目にかけて担当していた現場の様子です。自分の判断で業務を行う場面も多く、大変ではありましたが、だからこそものづくりの喜びを実感できました。写真を見ると今も当時の気持ちを思い出します。