土木設計
設計の根底にある思想を紐解き、
多くの「なるほど!」に出会いたい
土木設計
Y.T.
2015年入社
土木事業本部設計部
工学部都市デザイン工学科卒
仕事を熱く楽しそうに語る姿に、
自分のなりたい未来像を重ねる
子どもの頃からよく、ダムの近くの川に釣りに行っていました。そのたびに、ダムや橋、山間部の道路などを見て「どうやってこんな場所にこんな大きなものを造ったんだろう」と思っていました。その興味からやがて、ゼネコンへの就職を志望するようになりました。佐藤工業は、合同説明会で説明を聞いた数社の中の1つです。このとき、説明をされていた社員の方が自身の経験や仕事への思い、こだわりなどを熱心に語ってくれました。その姿に、「仕事ってこんなに楽しいものなんだ」と思うと同時に、「自分もこの会社の一員になって、仕事を楽しそうに語ることができる人になりたい」と思い、入社を決めました。
トンネル、橋梁、道路、ダム、上下水道。
多彩な仕事に携わり、知識も経験も広がる
土木設計の仕事は大きく分けて、営業支援と施工支援の2つの役割があります。営業支援は、受注に向けた営業担当者などの活動をサポートする役割。顧客に提案する施工方法などを解析し、技術面から裏付けを行います。施工支援は、受注後に施工が始まってからの役割です。進行中の工事で課題が生じたときなどに、その解決策を検討して施工部門に提案します。私は入社から8年間、現場で土木の施工管理業務に従事していました。施工の手順や安全な工事を行うポイントなど、現場で学んできたことは安全で施工しやすい設計を行うという現在の仕事に大いに役立っています。私が感じている土木設計の魅力は、それぞれの設計の根底となっている設計思想に出会えることです。土木構造物には必ず用途があります。例えば、トンネルには道路トンネルや鉄道トンネルのように交通の用途の場合もあれば、上下水道を通す水路の用途の場合もあります。それに加えて気象や地震などの外的要因への対策という条件もあります。それらを考慮していくと、何を重視すべきかという設計の思想が固まっていきます。その思想をベースに細部の設計が行われています。一見すると不思議に思える設計も、紐解いていけば必ず合理的な思想が潜んでいるのです。それがわかり、「なるほど!」と思えることがこの仕事の楽しさです。しかも当社の場合、トンネル、橋梁、道路、ダム、上下水道など多彩な仕事に携わることができます。たくさんの「なるほど!」に出会え、より多くの知識を吸収できることが土木設計職の面白さであり醍醐味だと感じています。
フラットな気持ちと真摯な姿勢で
仕事に取り組み、安全な施工に貢献する
今の目標は、社会に貢献できていると自信を持てる技術者になることです。そこで心掛けているのは、指針や基準を理解したうえで固定概念を排除してさまざまなアプローチから設計を行うことです。施工管理の仕事を担当していたときに、資材の発注量を間違えてしまい、工事の進行を遅れさせてしまったことがありました。原因は、過去の経験から安易に「これぐらいでいいだろう」と考えてしまったことでした。この出来事以来、先入観や思い込みにとらわれないことや、計算結果などをきちんと見直すことを徹底しています。今後、技術士の資格も取得したいと考えています。資格取得に向けた勉強を通して幅広い知識を得ることに加え、資格を保有していることでお客様への説得力や信頼性が高まります。また、有資格者しか携わることができない案件もあるので、仕事の幅を広げることにも役立ち、「一石三鳥」です。日々の業務に真摯に取り組みながら資格を取得してスキルアップに努めることで、適切な設計はもちろんのこと、施工現場の安全性向上にまで寄与できる設計を行っていきたいです。
写真は、私が設計に携わった現場の様子です。打ち合わせで現地を訪れた際に撮影しました。計算や図面という机上のものが、実際に形になっていく風景が好きです。工事の様子を見ることでより良い設計が浮かび、次の仕事に活かすこともできます。