INTERVIEW 08

建築施工

大勢のプロが集まり、
知恵と技術を結集させる。
共につくり上げる喜びを
味わえる仕事

建築施工

T.K.

2017年入社
東京支店 建築作業所
工学部建築学科卒

佐藤工業を選んだ理由

充実した若手育成制度と
個人を尊重する社風

佐藤工業は、若手の育成に力を入れていることと、個人を尊重する社風に魅力を感じて入社を決めました。入社してみると、これらの魅力は期待以上でした。入社後には年次別の集合研修が行われています。集合教育は一日だけではなく一定期間行われるため、建築に関する基礎知識を集中的に習得できます。また、集合研修では先輩社員と話す機会もあり、仕事上のアドバイスを伺うことや、社会人としての相談に乗ってもらえたことも自分の成長につながりました。集合教育の他にも、配属先である作業所に講師となる社員が出向いてくれ、実務に即した課題を個別に指導してくれる機会もあります。私は、作成した図面をマンツーマンで確認・添削してもらう指導がとても勉強になりました。日々の仕事については、若手であっても工事手順などを任せてくれることが多いです。もちろんそのためには事前に十分な準備が必要ですが、「そこまで考えているなら、その方法でやろう」と言ってくれるのです。そのうえで、注意すべきポイントや経験に裏打ちされた懸念点などを指摘してくれます。ときには思い通りに工事が進まず苦労することもありますが、自分で考えて行動したことだからこそ学びの量も多くなり、次への改善につながります。

現在の仕事について、
またその魅力について

同じ仕事がないからこそおもしろい。
経験すればするほど応用力が磨ける

現在、野球場の建築現場で工事主任を務めています。大型の建築物を建てる工法には主に、鉄骨造(S造)や鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)などがあります。通常は1つの建物に複数の工法が混在することは少ないのですが、現在施工中の野球場ではすべての工法を用いています。また、現場でコンクリート打設をせずに、あらかじめ工場で決められた形に製造されたプレキャストコンクリート(PCa)を用いる箇所もあり、さまざまな工法を駆使して工事を進めています。加えて曲線が多いことも、他の建築物とは違う野球場ならではのポイントです。こういった特有の難しさを持つ工事に取り組むにあたり、これまでに経験してきたオフィスビルやマンション、物流倉庫での経験が活きています。常に条件が異なり、「同じ仕事がない」ことが建設業の特色です。だからこそ、過去の経験をアレンジしたり組み合わせたりという応用力が重要になります。工程管理や施工計画の立案を行う工事主任の仕事をするにあたっても、それまでにコンクリートの打設や内装など、さまざまな工事を担当してきた経験が役立っています。携わる建築物の規模や種類が多彩な佐藤工業は経験できる仕事の幅が広く、その分、応用力をどんどん磨いていくことができます。

今後の課題や目標

建物が完成したときの達成感は格別。
現場の仕事を追求していきたい

建築の仕事は、準備から完成まで数年の歳月を要します。だからこそ、出来上がったときの達成感は大きいです。私が特に大事にしていることは職人さんとのコミュニケーションです。私たち施工管理は建物を設計図の通りに、そして安全に造るために工事の方法を検討します。しかし私たちが考えた工法が必ずしもベストではないと思っています。というのも現場で実際に建物を造り上げるのは、それぞれの工事に精通したプロである協力会社の職人さんです。その職人さんから、こうしたほうが良い、という意見をいただくことがあります。その考えは長年の経験に裏打ちされた「経験知」であり、私は、そのプロが考える方法を取り入れた形で工事をしてもらうことが、建物を一番美しくて堅牢に仕上げることにつながると考えています。もちろん当初の施工計画通りに工事を進めることもありますが、職人さんと意見を交わし、知恵を出し合い、工夫を重ねながら一緒につくり上げていくプロセスが好きです。「職人さんと話せば話すほど良い建物ができる。喜びも大きい」というのが私の考えです。今後の目標は、「どんなに難しい工事であっても任せられる」と言ってもらえる人になること。そのためにもこれまで以上に経験を積み、大きな喜びを味わえる施工管理の仕事をこれからも追求していきたいです。

ONE DAY SCHEDULE 一日のスケジュール

07:30

出社。メールやその日の業務の確認、資料の準備などをします。

08:00

朝礼。職人さんを交え、注意事項や工事の手順などの説明を行います。

08:30

現場巡視。積極的に職人さんと言葉を交わしてコミュニケーションを図りながら、工事状況の確認などを行います。

10:00

工程・施工計画など。次の工事に向けて手順などの計画を作成します。

11:30

職人のリーダーである職長が集まり、午前中の工事の進捗状況の確認と午後からの予定を打ち合わせします。

13:00

現場巡視

14:00

図面確認、メール対応など。現場を巡視して気になった点などを事務所に戻り、図面をはじめとした資料で確認します。

16:00

現場巡視

17:00

現場打ち合わせ。当作業所に勤務する佐藤工業の職員が集まって打ち合わせを行います。

18:00

退勤

私の好きな風景

コンクリート打放面を見るのが好きです。コンクリートがきれいに充填されている様子などから、施工時の苦労を想像しています。写真は現在の現場である野球場の様子。難しい曲面のコンクリートをどのように打設するか、職人さんと議論を重ねた思い出深い箇所です。

コンクリート打放面を見るのが好き