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建設作業所のための騒音・振動モニタリング・システム

佐藤工業は、これまで培ってきた建設工事騒音・振動対策技術をベースに、「建設作業所のための騒音・振動モニタリング・システム」を開発しました。
都市部の作業所を中心に順次導入を図ります。

開発の背景

近年、建設作業所においては、工事施工における環境問題がますます重要になっています。
工事によっては、近隣との間で結ばれた着工条件として、騒音・振動の常時観測が義務づけられる例もあり、このような場合、従来、騒音・振動の常時観測を行う計測システムで、法的規制値との比較を行い遵守状況を証明してきました。しかし、建設現場に導入できる既存の計測システムは、計測・集計などに手間(人件費)がかかる、あるいは計測が自動化されていても非常に高価なシステムとなっていました。

佐藤工業では、建設作業所の騒音・振動問題に対して長年培ってきたノウハウを傾注して、パソコンによる安価な、騒音・振動のリアルタイム・モニタリングが可能な自動集計機能付きのシステムを開発しました。

本システムは、騒音・振動の常時観測が義務づけられた目黒区都立大跡地計画作業所等で既に導入されており、今後も全国の都市型作業所などを中心に順次導入し、環境問題の事前防止と、近隣への影響を最小限にとどめ、工事進行の円滑化を図ります。

開発したシステムの概要

(1)機器構成

  • パソコンを中心としたシステム。
    システムは、パソコンと、既存一般の騒音計、振動計、およびそれらからの計測データをパソコンに取り込むための汎用的インターフェース(AD変換器)から構成されます。
    プリンター、LANなど、パソコン側には任意の周辺機器を接続することが可能です。
  • 騒音計、振動計はレベル化出力端子(直流出力)を持つ市販のものを利用します。
    現在、そのまま適用可能な機種は多数あり、接続条件はソフトウェア上で容易に設定できます。

(2)ソフトウェア

  • インターフェースの性能によって多チャンネルの計測が可能です。
    現在は、4チャンネルまでの測定が可能なように調整されています。

(3)操作手順

  • まず、機器の接続を行ったあと、計測器の校正信号に基づいて測定レンジの設定を行います。
  • 計測開始時刻と終了時刻を指定すると、自動的に計測を開始し、計測結果のファイルを自動作成します。
  • 計測を開始すると、リアルタイム・モニタリング画面になり、現在の騒音レベル、振動レベルが数字、グラフで表示され、直読できるようになります。
    また、過去のレベル変動の記録もグラフ表示され、さらに、法令等で定める規制値との比較も可能です。
    管理値(規制値など)を超える数字が測定されると、アラーム表示を行い、その時の時刻、継続時間等をファイル(ログファイル)に記録します。
  • 管理値を超えた場合に発せられる警告に基づいて、工事の中断や、騒音・振動の少ない工法への変更、遮音板の設置などの諸対策を実施した上での再開等の処置につなげられ、管理値を満たす工事の実現が可能になります。
  • プログラムの自動集計機能を使うと、計測結果の日報と週報を自動的に作成します。
    これは、一般の表計算ソフト等に引用できるとともに、そのまま直接プリントアウトすることも可能です。

システムの特長

本システムでは、簡単操作で高度な自動計測を行い、計測データの自動ファイリングによる有効活用が図られます。

この他、作業所仮囲いの一部に覗き窓などを設置して、近隣や通行人から直接見てもらえる場所に設置することもできます。

これにより、近隣から、現在進行中の工事に関する理解が図られ、開かれた作業所へのイメージアップにも寄与できます。

さらに、従来同様のことを行った場合に要した莫大な人件費や、高価な機材レンタル費が、本システムでは大幅に低減できます。

今後の展開

システム概観
システム概観

今後は、 工事騒音の予測対策に使えるプログラム「SNAP(佐藤工業式騒音伝搬計算プログラム)」と本システムを連携させるようにするなど、建設作業所の騒音・振動のさらなる低減に取り組む方針です。

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