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現場を知る

現場で躍動する若手社員たち01

由利本荘総合防災公園アリーナプロジェクト

由利本荘総合防災公園アリーナはメインアリーナがバスケットコート4面、客席は最大で5,000人を確保できる東北地方最大級のスポーツ施設であるとともに、災害時には約3,000人を収容する避難場所ともなる。
住民の交流拠点、広域的なスポーツの振興拠点、安全を支える防災拠点、人と自然が共生する環境にやさしい拠点。そんな4つの機能を備えたアリーナの建設は住民コミュニティの中心地をつくること、いわば地域の顔をつくるビッグプロジェクトだ。
この大空間をつくりあげる象徴的存在「鉄骨屋根」の施工管理責任者に、若手ながら抜擢されたのは松永元(2012年入社/東北支店建築部)。多くの作業員と重機が行き交う巨大現場で挑戦を続ける松永の顔には、逞しさと充実感がみなぎっている。

現場はプロフェッショナルたちが集う真剣勝負の場。
ひとつの核となるのは現場に集う「心」

私が担う施工管理という業務は「作業現場の調整役」。進捗や状況を細かく把握・分析しながら、その日その日の最善を考えて人・モノの段取りや手配を整える仕事です。と、ひとくちに言えるほど単純ではなく、内装工事に鉄骨工事、金属工事、ひとつの工程が終わればまた次と途切れることのないいくつもの工種を管理しなくてはなりません。だからこそ各工種の知識・技術を理解する「頭」、職人さんの仕事の出来をジャッジできる「目」、また必要な時には自らも技術を示せる「腕」。そんな幾つもの能力が求められる職種ですが、ひとつの核となるのは人の気持ちを理解しようとする「心」でしょうか。佐藤工業の社員に、協力会社の皆さん、職人さん。ひとつの建築物をつくるために多くの人と技術が必要となるゼネコンは、多種多様なプロフェッショナルたちが集う真剣勝負の場です。建物は機械ではなく人がつくるもの。現場にいる全員の力の総量が建物の質に直結します。気持ちよく力をふるえる人間関係、信頼関係を築いていくこと。数値では測ることができないこんな働きこそ、施工管理の仕事成功の鍵なんだと思います。

未体験の連続の現場。
奮闘と挑戦の先にはじめて見えた景色

様々な経験を積んできましたが、鉄骨屋根に直接携わるのは初体験です。しかも、アリーナを訪れた人が必ず目にするメインパート。そんな重大な部分にあって所長からもらったのが「お前に任せるよ」との言葉。プレッシャーを感じなかったとは言えませんが、所長をはじめ先輩方もいる、信頼できる協力会社の方々もいる。よし!と心を決めて臨みました。
鉄骨屋根は地上で小ユニットをしっかりと組んだ後、クレーンで引き上げて組み立てていきますが、小さなユニットでも15t。メインフレームになると50t。クレーンもアリーナの高さに対応するものだから超大型。すべてが桁違いのスケール感のなか、約30人のスタッフと工程の管理にはじまり、鉄骨屋根の組み立ての指導、仕上がりの確認、鉄骨の精度や強度、耐震性のチェックまで、施工管理が責任をもつ仕事はあげるとキリがありません。作業中のコンクリートを凍らせてしまう東北の厳しい寒さも初めてのことで、毎日が挑戦と勉強の日々。しかしそれだけに、現場の全員で知恵をしぼり、力を合わせて一工程を無事に終わらせるとズシンと手応えがあります。しかし安堵感もつかの間に、またすぐ次の工程へと新しい挑戦が始まる。そんな日々を繰り返して担当の全工種が終了した日。すべての作業を終え最後の足場を外したその瞬間、ぱーっと視界が開けたその時、私の中にこれまでに感じたことのない充実感が広がりました。不測の事態、思いがけないトラブル。思えばここにたどり着くまで大変だったけれど「頑張ってよかった!」。心からそう思えた瞬間でした。

失敗も財産。ひとつずつ積み上げることで成長できる

多くの人と向き合う施工管理の仕事は、尊敬できる人、目標にしたい人に出会える喜びがあります。当現場の所長とは、初現場、二件目の現場でお世話になった後、少し期間があいて今回で三件目。二件目は現場に佐藤工業の職員が所長と私しかおらず、技術や知識だけじゃなく、社会人としての心構えから人間関係の機微まで、つぶさに仕事を学びました。また、コミュニケーションを重んじる佐藤工業の現場は温かく、幸せなことに「良い意味で叱ってもらえる環境」があります。博識な協力会社の方に腕利きの職人さん。多くの人に教わり、助けてもらうことができたからこそ右も左もわからない新人だった私が今、大きな現場で自分の責任を果たせているのだと思います。
もちろん仕事には成功もあれば失敗もあります。今も力不足に悩むこともしょっちゅう。でも「経験工学」といわれる建築はすべてが自分の財産。成功の理由、失敗の理由を分析して次に活かすことがまたひとつステップアップにつながります。今の現場、今日の作業が、次の現場、明日を良くする。そう考えると建築の仕事に頂点はありません。常に成長がもとめられ、また自分が成長するたびに新しい世界が広がる。今やることは、すべていつか役に立つという気持ちで日々の業務に臨んでいます。

大きな現場を任される人間になって、恩返しがしたい

目標は、超大型現場の所長を務められる自分になること。多くの方々のおかげで仕事の面白さを発見できた私にとって、仕事とは自分のためであると同時に「恩返し」。感謝を伝えるには、次の仕事で成長した姿をみせる、力量を培って良い仕事で返すことだと思っています。もちろん今の現場も新人時代から目をかけてくれた所長への恩返しのひとつ。と格好よく言っても当然恩返しできるレベルに到達するはずもなく、「成長した姿を見せなくては!」と意気込んで赴任して来たものの、まだまだ所長の背中を追いかける日々です(笑)。
「松永がやるなら大丈夫」。どんな大きな現場でも、信頼してもらい責任をもってやり遂げられるようになった時、ようやく「一人前になったな」と所長に認めてもらえる気がします。そんな時が一日でも早く来るよう今できることを一歩一歩着実に。落ち込んだり、立ち止まっている時間はありません。目の前の現場から最大限に学びながら成長を続け、いつか本当の意味で恩返しができるその日をめざしています。

現場を共にするたびに成長していく
彼の姿を見るのが楽しみです

「気持ちのいい挨拶をする新人だな」。それが松永君の第一印象でした。口の利き方を知らないちょっと生意気なところはあったけれど(笑)、建築現場は生意気なくらいの方がいい。言葉遣いを改めれば彼は成長すると、僕の現場にスカウトしたのが6年前。二回現場で指導した後、今回数年ぶりに現場が一緒になったことは感慨深いものがあります。
建築現場は生き物。トラブルが起きることもあれば日々状況が変化し、マニュアルや机上で学ぶことと現実はひと筋もふた筋もちがいます。若いうちは誰でも失敗しますが、失敗から逃げずに向き合うことが大事。逃げたら指導をうけるチャンスや成長の機会を逸することになり、実にもったいないですから。失敗に学ぼうとする人としない人のその後の成長の差は、上司からみると歴然ですが、仕事ぶりを見て松永君はしっかりと学んできているのだと感じています。……と言っても、彼が成長できるポイント、成長しなくてはいけない面も多々あります(笑)。コミュニケーション力に技術的知識、マネジメントの方法。新人時代よりずいぶん良くはなったものの、当然まだまだ成長半ば。これからも現場という生きた教科書で学び続けていってほしいと思います。次に現場を一緒にする時にはますます力をつけた松永君に会えることが楽しみです。

由利本荘総合防災公園アリーナ作業所長
伊藤浩司(東北支店建築部)

7:30
出社

朝礼前の静かな時間に本日の作業、指示内容をしっかり確認。

8:00
朝礼
9:00
作業状況確認

担当工種の現場はもちろん担当外のエリアも巡回。複数の目で現場をチェックすることが、いい建物をつくるコツ。

10:00
通常業務

職人さんとの打合せ、各データの数量測定、機材の手配など。

11:00
作業計画の調整

午前中の作業進捗状況から工事完了に要する工数・日数を数値化。不意の状況変化に対応しながら作業計画をフレキシブルに調整。

12:00
昼休み
13:00
打合せ

担当工種の現況と今後の予定を、上司や他工種の担当者、協力会社スタッフと共有。

14:00
作業状況確認
15:00
通常業務
16:00
終業前の進捗確認
17:00
終業後の現場状況確認

現場作業終了後、仕上がり状況や安全状態の確認のため現場を巡回。片付けの徹底など事故を招くトラブルの芽を摘むことにも気を配る。

18:00
打合せ

社員同士のミーティングで、本日の作業状況や各現場の様子、問題点を報告しあう。規模の大きい現場になるほど情報共有が大事。

19:00
デスクワーク

翌日の作業で使う図面や職人さんへの指示書、工程表などを作成。資料は自分目線ではなく相手目線で、わかりやすく、伝わりやすくをモットーに。

20:00
終業