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現場を知る

現場で躍動する若手社員たち02

九州新幹線(西九州ルート)大山路高架橋他建設プロジェクト

福岡市と佐賀市、長崎市という主要都市を結ぶ新たな高速鉄道として、2022年の開業が待ち望まれている九州新幹線(西九州ルート)。総工事延長67kmのうち佐藤工業が担当するのは、佐賀県武雄市の田園・丘陵地を横断する地形的に複雑な工区。複数の橋梁やトンネルなどをつくり上げる複合工種の現場だ。地元の人々にとっては重要なインフラであり、また九州地方の新たな観光・経済発展の要としても大きな期待を寄せられている地域念願のプロジェクト。この現場で上田真佐志(2014年入社/大阪支店土木部)は、持ち前のコミュニケーション力を発揮しながら施工管理として躍動の日々を過ごしている。

桁ちがいのスケール感。ゼネコン業界の醍醐味が
凝縮した現場で、すべての経験を吸収する日々

幼い頃、建築業を営む父が自身の手がける工事を見せてくれていたこともあり、私にとって工事現場は身近な存在でした。でも、佐藤工業に入社して初めて赴任したトンネルの現場は、その広さもスケールも桁ちがいでした。重機も構造物も、目にするものすべてがとにかく大きく、「すごい!」と身震いするような感覚に包まれたことを覚えています。そして入社から3件めとなるこの現場は特別です。九州新幹線(西九州ルート)の総工事延長67kmの中でも難所とされる地域を担当し、複数のトンネルや橋梁をつくり上げていく、いわばゼネコンの醍醐味とも言える現場です。私はここでトンネルと橋脚の両方が存在する地区の施工管理を担当していて、工事計画の立案から、作業指示、作業内容の確認、職人さんや協力会社、重機や資材の手配まで目を配っています。慣れないことも多いのですが、新幹線に関われる現場なんて次いつ経験できるかわかりませんから、「やってやるぞ」という気持ちで取り組んでいます。時には失敗することもありますが、所長や先輩方がきちんと指導・サポートしてくれますし、それに日々工事は進みますからね。落ち込んでいる時間はありません。しっかりと反省して「よし、次はこうしよう」と切り替えて次に備える。簡単にめげないのが自分の強みと信じて、ありとあらゆる経験を「これからの自分の武器に変えてやる」という気持ちで日々を過ごしています。

何十年、何百年も受け継がれる、
日本の風景をつくる仕事

工期は4年以上、数キロにおよぶ工区の地形は複雑で、民家も近くさらにさまざまな地権者の方がいらっしゃいます。このように工程や条件が複雑にからみあう現場はひと筋縄ではいかず、ひとつトラブルがあると数珠つなぎに影響が出てきてしまうもの。他の現場以上に施工管理としての“段取りの手腕を問われる”ことが多く、私たちの責任は重大です。建設業は屋外生産であり、台風や川の氾濫など思わぬ難題も発生してしまうものです。でもだからこそ、自分たちの力でトラブルを乗り越えられた時の手応えと喜びは大きく、どんなに紆余曲折があっても、構造物が徐々に形になってゆく姿を見る満足感はたまりません。トンネルが貫通した時、橋梁の型枠がとれてその姿が現れた時。「このトンネルもこの橋も、これから何十年、あるいは百年以上もこの場所に存在する。自分もこの景色をつくる役に立てた!」と胸に迫るものがあります。私が佐藤工業に魅力を感じた理由のひとつは150年を超える歴史ある会社ということでしたが、いざ建造物の完成に立ち会うと、一つひとつの仕事を通して日本の風景をつくってきたのだと、ゼネコンとしての社会的な役割と喜びを実感します。

計画力・対人力・実行力。いくつもの力が
求められるのが施工管理

施工管理に向く性格は?と問われた時の私の答えは、「子供の頃、夏休みの宿題を早め早めにやれた人」。作業期間が長期にわたり、天災など不測の事態も次々起こる現場で、先を考えた計画を立てて緻密に粘り強く進めなければならない仕事です。と、人には言うのですが、私は8月31日に一気にやっていたタイプ……、「計画力」という点では明らかに矛盾してしまってますね(笑)。でも、その一方で、さまざまな立場の人と関わり合うこと、そして現場で着実に実行していくことが求められる職種でもあるので「対人力」「実行力」も求められます。私自身は、体を動かすこと、人と話すことは得意なので、そこは向いていると思っています。
具体的に話をすると、今回のような新幹線工事などの大きな現場では近隣住民の方々のご理解やご協力を得て進めることが必要で、そこで重要になってくるのが地域の皆さんとのコミュニケーションなのです。私は、自ら志願して地域のお祭りやカラオケ大会、小学校の運動会といったイベントに参加させてもらっています。一見すると仕事とは関係ない、単純に楽しんでいるだけだと思われるかもしれませんが、そんなことはありません(笑)。地域の皆さんに私たちの顔を知ってもらうこと、そして一緒に話をしたり、笑ったりすること。そんな一つひとつの積み重ねが、地域と現場のお互いの理解を深め、その理解が潤滑油になって、スムーズな工事へとつながっていくのです。ゼネコンの世界では現場内でのコミュニケーションの良さが仕事の出来を左右すると言われますが、それに加えて現場外の人との心の通ったコミュニケーションも、良い仕事には不可欠なもの。それがこの現場で体験した私の実感です。

技術×知識×経験×人柄。
総合力で現場をまとめる所長をめざす

佐藤工業は、人に優しい会社だと思います。就職活動をしている時から他社にない温かみを感じていましたが、入社後もその印象は間違いがなかったと感じています。いい上司や先輩がたくさんいて、若手をしっかりと育てようという風土もある。成長できる恵まれた環境にいるのだから、一つひとつの仕事からしっかりと学ばなければもったいないと思っています。
将来の目標は現場の責任者である所長になって、自分の手腕で現場を回すこと。所長は影も形もない計画の段階から、数年先の完成図を頭に描きながら長期にわたる綿密な計画を立てられる技量と経験、それに現場の内外の人たちに目を配れる視野の広さ・懐の深さが必要だと思います。技術、知識、経験、人柄。今の現場でも感じていますが、そのすべてが備わった所長の現場では確実にいい仕事ができるので、私もいつかそんな所長になりたい。まだまだ経験不足、力量不足の自分には長い道のりですが、恐れることなく何事にも自分から挑戦していき、自分の中に経験の引出しを増やしていく。等身大の自分よりも背伸びして、ひとつ上の役職の視点を意識して日々を過ごす。そんな小さな積み重ねを繰り返して現場を広い視野でとらえられるようになれば、目標も近づいてくる。そう信じています。

VOICE

“苦手”と感じることこそ、勇気を出して
飛び込んでほしい

上田君は、現場のムードメーカーと言ってもいいかもしれませんね……なんていうと調子に乗る彼の姿が目に浮かびますが(笑)。現場の職人さんには可愛がられ、後輩にとっては頼れる兄貴的存在、現場周辺では子どもからお年寄りにまで好かれています。もちろん、挙げだしたらキリがないほど未熟な部分もありますが、多くの人と関係し、人を動かしながら進めていくゼネコンの仕事では、誰とでも温かな関係を築ける能力は天分ですね。しかし、現場はやはり実力の世界。これから先は年齢に比例して積み重ねてきた技術・知識が必要になります。だから、常に自分を磨く努力は忘れないでいてほしい。土木は経験工学とも言われるとおり、経験から自分で学びとるしかない。成長への近道はありませんからね。彼も日々試行錯誤していると思いますが、私がつかんだ経験工学をひとつ伝えるとすれば「苦手分野に飛び込め」ということ。誰しも苦手は避けたいですが、得意分野は放っておいても伸びていく。成長の伸びしろは、むしろ苦手や嫌なことの中にあるんです。「できない」「向いていない」と苦手意識を感じたら逆に進んでやってみる。そのぐらいの気持ちで挑戦すれば、意外と楽しいことに出会えたり、新しい世界が開けたりするものです。どうか苦手を見極めて、自らそこにチャレンジして、そして仕事の楽しさを発見してください。逃げない、負けない、諦めない。そんな気概で日々を過ごすことは仕事だけじゃなく人生の幅をぐっと広げてくれると思いますよ。

九州新幹線(西九州ルート)大山路作業所長
松﨑大介(大阪支店土木部)

7:30
出社

本日の作業内容の最終確認。

7:45
朝礼
8:00
作業状況確認

自分の担当場所を巡回して自分の目でチェック。担当以外のエリアでも気になることがあれば指摘。

9:00
通常業務

協力会社との打合せ、各データの数量測定、後輩への指示出し、機材の手配など。

12:00
昼休み
13:00
昼礼

午前中の作業を受けて、翌日の作業を効率的に行うための打合せを実施。

13:30
作業状況確認
14:00
通常業務

事務所内で、報告書等の書類作成、作業指示用の図面書きといったデスクワーク。

15:00
通常業務
16:00
終業前の進捗確認
17:00
終業後の現場状況確認

現場作業終了後、担当現場を巡回。翌日にトラブルが発生しないよう、厳しい目で安全状況と清掃状況を確認する。

18:00
打合せ

社員同士のミーティングで、作業状況や各現場の問題点・注意点を共有して翌日に備える。社員間の緊密な連携が作業の質を上げる。

19:00
デスクワーク

翌日用の図面や協力会社への指示書、工程表などを作成&チェック。資料を見れば滞りなく作業が進むように、作業目線で詳細に作成する。

19:30
終業