地中連続壁工法 GEO-S
特長
多機能
山留め壁、止水壁、耐震璧、地下外壁、基礎ぐいなどの機能を兼ね備えています。また単独壁、
重ね壁、合成壁など、用途や深度に応じた最適な選択ができます
高信頼
仮設だけでなく、本体構造物としての強度と精度を備えた信頼性の高い工法です。
構造物の種類や荷重、土圧、水圧に応じて、きめ細かく対応できます。
大深度対応
大深度の大きな土圧、水圧、地震の揺れ、建物荷重に、余裕をもって対応する二万向版耐側圧壁機能や合成壁機能により、大深度地下構造物が構築できます。
高精度
誤差1/1000以下の高精度の壁体をつくる施工管理システムや、どのような地盤にも安全でロスのない合理的な工法を確立しています。
環境保全
低振動で、周辺環境に影響を与えません。また掘削時に使用する安定液も高性能処理システムによって、産業廃棄物を大幅に減量できます。
経済性
山留め壁の本体構造物利用や合理的な合成壁工法などによって、スペースを最大限に利用でき、コストを節減できます。
概要
ジオフロントのパイオニア
GEO-S
新しいスペースを求めて、立体駐車場や地域冷暖房施設、超高圧変電所など、各種インフラストラクチャーが地下に設備されるようになりました。
これまでの地下街も、さらに深く、さらに快適な生活空間として実現する時代がそこに来ています。佐藤工業のGEO-S"ジオス"は、100mを超える深度にも対応できる地中連続壁で、ジオフロントの創造を支援します。
※GEO-S:Generalized Tecnique of Earth Wall Operation in Sato Kogyo
大深度利用の実現
GEO-Sは地中に連続した壁を構築し、山留め壁として掘削工程を支援。さらに建物本体の柱や梁と接合して、本体構造として耐震壁や地下外壁に利用し、士圧、水圧、地震の揺れ、建物の荷重などから地下空間を安全にまもります。
また基礎ぐいとして用いることもできる経済的な多機能工法です。
大深度に強い剛接継手や深度に応じて必要な厚みの壁が打ち継ぎできる経済的な合成壁で対応できます。
強力な剛接継手
面外力(土圧・水圧)、面内力(建物荷重・地震の揺れ)に対して、上下、水平の両方向の応力を負担する。それが剛接継手です。
これまで上下一方向版として設計していたために、壁厚を大きくするという不経済な対応を強いられてきた階高の高い構造物も、剛接継手を用いれば、二万向版耐側圧壁として全体を1枚の壁とみなすことができます。
地下立体駐車場のような柱や梁のない構造物でも単体構造の地中壁でつくることができ、スペースの有効利用や大幅なコストダウンにつながります。
合理的な合成壁
土圧や水圧は、深度が深くなるほど、大きくなります。そこで地中壁も最大圧力に合わせて全体を均一の厚みでつくるよりも、深くなるにつれて、後打ち壁で必要な厚みを足していく方が、合理的で経済的です。
GEO-Sの合成壁は、超高圧ウォータージェットで地中壁の接合面を洗浄目荒しして、後打ち壁を構造体継手で結合してつくります。
そのため深度に合わせた最小限の壁厚で、はじめから-体でつくった壁と同じ強度の地中連続壁がつくれます。
重ね壁方式などに比べ、有効床面積の拡大が図れ、コストダウンが可能です
高信頼の耐震壁・基礎ぐい
GEO-Sの継手は、地震時に発生する面内せん断力を確実に伝え、耐震壁として優れた機能を発揮します。
また、建物外周の連続壁を基礎ぐいとして兼用することで、地震時の地盤:の液状化や滑りに対して、安全性の高い堅固な基礎構造を構築します。
単独の基礎ぐいとしても自由な形状に組み合せることができ、超高層建物など、柱下に大きな支持力を必要とする場合も、建物荷重を無理なく、支持地盤に伝達できます。