CSR
佐藤工業の社会的責任
社長メッセージ
建設業の使命で、社会の安全・安心を紡ぐ
当社の創業は1862(文久2)年、佐藤組として郷土・富山の治水工事を手掛けたことに始まります。以来、社会基盤の整備と地域の発展に尽力しながら、時代の要請に応えるものづくりを追求してまいりました。今日、佐藤工業があるのは、ひとえに関係各位のご支援・ご指導の賜物であり、深く感謝申し上げます。
今年の夏も地球温暖化の影響に加え、北半球中緯度帯の海面水温がここ数年顕著に高いことなどにより酷暑が続きました。気象庁の公表によると、2025年夏の日本の平均気温は、これまでの記録を上回り、1898年の統計開始以降で最も高くなりました。各地で台風や豪雨による被害が相次ぎ、深刻化しています。今年1月に埼玉県八潮市において発生した道路陥没事故などの教訓を踏まえつつ、国土強靭化施策のさらなる加速化・深化が図られる必要があります。
このような状況下にあって、企業市民としての責任を重く感じています。当社は経営方針のひとつに「地域・地球環境の創造と保全」を掲げており、温室効果ガスの排出抑制や脱炭素社会の形成促進、資源循環の推進、生態系への配慮、災害に強いまちづくりへの貢献など、ESGやSDGsの観点から企業活動や事業活動を展開してきました。低炭素型コンクリートの開発やZEBの推進に取り組み、さらには再生可能エネルギー事業のひとつとして、これまでの太陽光発電事業に加え、当社発祥の地である富山県において、富山市八尾町桐谷地区で小水力発電所の稼働を開始しました。また、C02吸収源の涵養にむけた「とやま佐藤の森」の植林活動なども進めているところです。今年11月には 業界の環境先進企業として「エコ・ファースト企業」の認定更新を環境大臣からいただきました。生活と産業の礎となる社会基盤整備や災害時における早期復旧、防災・減災につながる取り組みは、建設会社としての使命と認識し、迅速な対応に努めています。
企業の活力の源泉は「人」と考えています。多様な人材が 自律的に学び、挑戦し、安心して力を発揮できる土壌が企業価値を左右します。当社は、人的資本を最も重要な経営基盤として考え、安全活動、働き方改革、健康経営を通じてエンゲージメントの向上を進めてまいります。こうした基盤づくりは、品質と安全、そして顧客満足の持続的な向上へと確実につながると確信しています。
私たち佐藤工業の創業のこころは「自利他利円満の信」。良質な建造物を世の中に提供し、品質・価格はもちろん、さまざまな面でお客様に満足してもらい、その結果として会社も利するという考えであり、現在のコーポレートメッセージである「建設品質。」に生かされています。ステークホルダーの皆様とのつながりを大切に、「信頼され選ばれる企業」へ。建設業の使命として、将来にわたり社会の安全・安心を紡ぐ努力を重ねてまいりたいと存じます。
2025年12月
佐藤工業株式会社
代表取締役社長






