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BIMモデルを活用した体験型施工管理教育システム『現場トレーナー』を開発

2023年03月24日

佐藤工業は、青木あすなろ建設・淺沼組・共立建設・大末建設・髙松建設・飛島建設・りんかい日産建設・コンピュータシステム研究所と共同で、総合建設業の若年社員向けに、BIMモデルを活用したバーチャル建設現場内で施工管理のさまざまなノウハウを学習する『現場トレーナー』を開発し、2023年度よりサブスクリプションによるサービスを開始します。

【開発の背景】
 若手社員への現場教育は、テキストや動画を利用した知識教育だけでは、現場における各種の「気づく力」を十分に学ぶことが難しい側面があります。実際の施工中の現場を利用した従来の現場教育では、現場訪問の段階で「現場経験によって得られる気づく力」を習得させることが困難でした。また、訪問するための日程をはじめとした各種の調整が必要であり、教育するための環境づくりに労力を割く必要があります。

【開発の経緯】
 現場における「気づく力」を短期間で経験させるために、バーチャル建設現場を利用することで現場学習がどこでも可能な『現場トレーナー』。2017年より淺沼組でプロトタイプの開発が開始され、その後、ゼネコン8社によるプロトタイプ・バージョン2の開発と実証実験を経て、2022年4月より現在の9社による本格的なシステム開発が始まりました。2023年5月よりパソコン版およびiPad版を順次リリースする予定です。

【現場トレーナーについて】
 『現場トレーナー』は、短期間で多くの現場を経験させることで、テキストや動画を利用した知識教育だけでは十分とは言えない現場における各種の「気づく力」を習得させる教育システムです。故意に問題点を作りこんだバーチャル建設現場において施工管理を体験させることにより、さまざまな用途の現場で起こり得る事故や不具合に対し、未然に気づく経験を与えることを目的としています。
 『現場トレーナー』には、バーチャル現場内に設けられた各種の問題点や注意すべき点などのイベントを、ゼネコン社員として発見し解決しながら学習していくステージと、ドリルのように連続してテキストや画像問題が出題されるステージがあり、それぞれの解答に対して「ゼネコン社員としてその状況で取るべき対応」についての解説や資料が提示されます。これにより、「どういう状況の場合は、安全や品質の問題に発展するのか」や、「このような状況の場合は、どのように行動すべきか」など、実際に現場である程度の経験を積まないと取得できない知識や経験(気づく力)を養うことを可能とします。
 また、各社の教育担当者による受講者の学習進捗状況のチェック、進捗が遅れている受講者に実施を促すメール送信、ユーザーや受講するコンテンツ登録を行う機能などのユーザー管理機能も備えており、すべての機能はVR(バーチャルリアリティ)で使用するようなパワフルなパソコンを必要としません。

【サービスの提供形態】
 当システムは、開発したゼネコン8社以外にもサブスクリプション契約によってサービスの提供を行い、毎年度のアップデートや新しい現場コンテンツの追加に加え、希望する顧客向けの特別な教育コンテンツの開発や提供なども可能となっています。また、建設業向けだけではなく製造業などの他業種向けの教育や、教育に限らずさまざまなコンテンツも開発可能となります。
 なお、サブスクリプションサービスの提供とサポートの窓口は、コンピュータシステム研究所内の事務局に設置されます。

RC造バーチャル現場ステージ
RC造バーチャル現場ステージ

イベントの発生

イベントの発生

イベントの採点・解説

イベントの採点・解説

ドリルの発生

ドリルの発生

ドリルの採点・解説

ドリルの採点・解説