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長期建物運用コストの予測 LCC概算システム


建物運用時のキャッシュフロー向上がより強く求められる時代になりました。

従来は、事前把握が難しかった建物運用時の支出金額を、LCC概算システムにより予測できるので、リニューアル投資による採算性を事前に確認することが出来ます。

LCC概算システムは短時間に将来のランニングコストの発生時期と概算金額を計算できるので、リニューアルの経済効果の把握、最適時期の検討、最適な仕様の検討など、長期的に有利なビルディングマネジメントを実現することが出来ます。

LCC(ライフサイクルコスト)とは、建物の生涯費用(企画、建設から運用、解体処分までの全費用)を予測することです。建物の生涯費用は、建設費の約4~6倍に達する為、経年建物では修繕更新費・保全費・光熱水道費等のライニングコスト低減が重要となります。

特長


比較検討
現在の仕様と複数のリニューアル仕様によるランニングコストの差を同時に比較することが出来るので、最適なリニューアル仕様を選定することが出来ます。

短時間算出
豊富な建物ランニングコストデータと、用途別の標準設定機能を内蔵しているので、わずかな入力で短時間に算出できます。

建物別設定
建物の使用状況や劣化状況に合わせて、標準設定を変更したり、過去の修繕履歴を反映するなどが自由に出来ます。
建物ごとの特性に応じた項目の修正・追加や、地域によって異なる各単価も任意に変更が可能です。

●LCC概算例
(築15年に既存の露出シート防水を撤去して更新する際の防水リニューアル3案のLCC比較)
PCブロック押えアス防水によるリニューアルは、平均寿命30年の高耐久でブロックのリサイクルが出来るので、当初は高いが、長期的には安くなります。
(ただし荷重増に対する構造検討が必要)
露出シート防水(寿命15年)と露出アス防水(寿命20年)によるリニューアルは、寿命が短い為、築30年及び35年以降はPCブロック押えアス防水との差が大きくなります。