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技術とサービス

ペーパースラッジ焼却灰を用いた泥土改質材による柱状改良施工技術

佐藤工業は、日特建設と共同で、「ペーパースラッジ焼却灰を用いた泥土改質材による柱状改良施工技術」を開発し、実証試験で軟弱地盤における当技術の有効性を確認しました。

【概要】
PS灰泥土改質材とは、製紙工場から発生するペーパースラッジを焼却したものに補助薬剤と水を添加混合後、乾燥処理したもの。吸水性が高く、高含水比の泥土を急速に改質できるほか、経時変化により改質土が低アルカリまたは中性となるため、高含水比の泥土を良質土へ改質して利用できます。また改質土は、セメント系固化材のような六価クロム発生の問題もないため、良質土としての利用が可能となります。
当技術は、地盤改良の一般的工法である柱状改良工に、このPS灰泥土改質材を使用するもの。車線規制や高さ制限がある都心部でも施工がスムーズになるよう、粉体の柱状改良で一般的に使われる大型機械を使用せず、セメントスラリー用の小型地盤改良機である「GIコラム工法専用機」を改造し、粉体のまま改良箇所へPS灰泥土改質材を噴射し、撹拌できるようにしました。
【特長】
・地盤掘削時の重機走行性(トラフィカビリティ)を確保。
・都心部の極めて軟弱な土砂でも、泥土搬送用のタンク車を使用せず、ダンプトラックでの運搬が可能。
・小型地盤改良機「GIコラム工法専用機」を用いるため、都心部の高さ制限のある狭隘な場所でも施工が可能。
・発生土再利用箇所や処分場の受入れ基準値への適合性が向上する。

 

実証試験の様子
実証試験の様子