SERVICE & TECHNOLOGY

技術とサービス

ダム監査廊やダム内部型枠のプレキャスト工法

概要

ダム監査廊やダム内部型枠のプレキャスト工法は、型枠の設置・撤去を伴なう従来方法にかえて、あらかじめ工場で製作したプレキャスト部材を設置し、それらをコンクリートに埋設することで監査廊を完成させる工法です。

この工法の採用により、多くの作業日数を要する従来の方法から作業工程を短縮し、合理化施工を図ることが可能です。 

監査廊のプレキャスト化工法として当社では、部材形状の異なる全断面縦型、傾斜部水平型、水平部U字型の3種類の実績を有しています。

【国土交通省NETIS:HR-990036-A】

ダム監査廊のプレキャスト工法

全断面縦型プレキャスト

全断面縦型プレキャスト部材

全断面縦型プレキャスト部材

全断面縦型部材の設置状況

全断面縦型部材の設置状況

傾斜部水平型プレキャスト

傾斜部水平型プレキャスト部材

傾斜部水平型プレキャスト部材

傾斜部水平型の設置状況

傾斜部水平型の設置状況

水平部U字型プレキャスト

水平部U字型プレキャスト部材

水平部U字型プレキャスト部材

水平部U字型の設置状況

水平部U字型の設置状況

ダム内部型枠のプレキャスト工法

エレベータシャフトのプレキャスト工法

ブレキャスト部材の設置状況1
ブレキャスト部材の設置状況1

コンクリートダムのエレベータシャフトは、ダム本体底部の監査廊から天端道路までをエレベータでつなぐための、長方形断面の縦に長い空洞です。

エレベータシャフトのプレキャスト工法は、エレベータシャフト部の構築に際し、長方形部の内部型枠にかえてプレキャスト部材(h=1.5m)を積み重ね、そのまま構造材としてコンクリートに埋設することで合理的にエレベータシャフト部を構築することが可能な工法です。

ダムゲート操作室のプレキャスト工法

ゲート操作室型枠パネル設置状況
ゲート操作室型枠パネル設置状況

コンクリートダムのゲート操作室は、ダム本体内部の空洞部にゲートや機械設備が据付けられている場所です。ゲート操作室の構築は、操作室まわりのダムコンクリート打設作業と、ゲート等の機械設備設置作業を同時に行うことになるため、施工作業は競合し煩雑になります。

本工法は、ゲート操作室のコンクリート打設作業の際の型枠をプレキャスト化し、機械設備作業への影響をなくすとともに作業を円滑にする工法です。

型枠のプレキャスト化は壁と天井に対して採用しており、壁は型枠パネル(t=6cm)、天井は軽量スラブ桁(h=25cm、L=8m)とすることで機械設備側での仮設足場や型枠支保工を不要としました。

特長

作業工程の短縮

型枠の設置・解体で1ブロック当たり2週間以上要するところを、3日程度の設置のみに短縮できます。

作業の安全性の向上

高所での型枠解体作業がなくなり、安全性が向上します。

熟練工不足の解消

監査廊型枠の設置・解体には熟練工の大工が必要でしたが、プレキャスト部材設置では熟練工は不要です。

 

施工実績

ダム監査廊のプレキャスト工法

  [全断面縦型]

  • 宇奈月ダム、小仁熊ダム 他多数

  [傾斜部水平型]

  • 苫田ダム 他

  [傾斜部水平型]

  • 苫田ダム 他

 

ダム内部型枠のプレキャスト工法

  [エレベータシャフト、ゲート操作室]

  • 苫田ダム 他

この技術を用いた工事実績