技術とサービス

切羽前方探査システム TSP203

概要

地中の状況を調べるための物理探査技術のひとつに「反射法地震探査技術」があります。これは発破などの震源から発生した地震波が地中の対象物に当たって反射してきた反射波を受振して、起震から受振までの時間および地震波の速度から対象物の位置などを求める技術です。

「TSP203」は、この技術を利用した切羽前方探査システムで、従来までの「TSP202」をベースにさらに改良を加えたシステムです。

従来までの「TSP202」がトンネル軸方向とトンネル鉛直方向の2成分の反射波データだけを用いて解析を行うのに対し、新しい「TSP203」ではトンネル軸方向、トンネル鉛直方向およびトンネル直交方向の3成分の反射波データを用いて切羽前方の地質状況を三次元的に推定できます。これにより、今まではできなかった地質不連続面(地層境界、断層破砕帯など)の方向と傾きを判定することが可能になりました。さらに、切羽前方地山の弾性波速度や弾性係数、ポアソン比などの物性値も推定することができます。

これらの結果から、掘削前に切羽前方の地山状況をより正確に把握することができ、地山状況に応じた施工を行うことが可能できることから、先進ボーリングによる方法や物理探査による方法よりも効率的でコストダウンが図れます。

探査イメージ(地層科学研究所HPより引用)
探査イメージ(地層科学研究所HPより引用)

TSP予測イメージ
TSP予測イメージ

特長

三次元の測定が可能

X、Y、Zの3成分のデータが測定できます。

施工を妨げない

解析に要する時間が従来のTSP202での2時間程度から1時間程度に短縮され、トンネルの掘削サイクルにほとんど影響することはありません。

測定範囲が広い

切羽前方にある地層境界や断層破砕帯などの地質不連続面の位置や方向、傾きなどをより正確に推測できます。

定量的は評価が可能

切羽前方地山の弾性波速度や弾性係数、ポアソン比などの物性値が推測できます。

機器がコンパクト

 測定装置がコンパクト化されており、現場への持ち運びや取り扱いも容易です。また、測定・解析に用いるソフトも操作が非常に簡便で使いやすいものとなっています。

施工実績

  • 北幹、五里ガ峰T(上田)他1工事(日本鉄道建設公団)
  • 新湯山発電所新設工事のうち土木本工事(九州電力)
  • 新大長谷発電所建設第1工区(導水路トンネル)工事(富山県) 他

当社では、平成5年に日本で初めて「TSP202」を導入し、70回を超える豊富な適用実績があります。 また「TSP203」についても既に9ヶ所のトンネル現場において適用し、大きな成果をあげています。

この技術を用いた工事実績

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