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積算温度管理によるトンネル覆工コンクリートの脱型時期判定システム T-JUDG工法

概要

コンクリートの耐久性には、脱型時における品質が大きな影響を及ぼします。それはトンネル覆工コンクリートであっても同じことです。必要な強度の発現を待ってから脱型を行えば、脱型直後の強度不足に起因するひび割れや欠けを防止でき、耐久性に悪影響を及ぼすことはありません。

これまでのトンネル現場では、覆工コンクリートの打込み終了時からの経過材齢やトンネル内で養生した供試体の試験結果による間接的な確認を行ってきました。しかし、それらの管理方法は打込み終了から脱型までの間に起こったトンネル内環境の変化(温度や養生場所のばらつき)に対応できず、覆工コンクリートの強度の直接的な確認ではありませんでした。

そこで当社は、コンクリートの強度発現はその養生温度による影響が大きく、積算温度と相関関係にあることに着目し、積算温度管理による覆工コンクリート脱型時期判定システム「T-JUDG (Tunnel-JUDGementofremovaltimeonsite)」を開発しました。

このシステムは、積算温度とコンクリートの打込み温度と空気量から覆工コンクリートの圧縮強度を現位置で推定し、必要な脱型強度が得られていることを確認した上で脱型することを可能とした脱型時期判定システムです。

温度センサーは最も強度発現が遅くなる個所に配置するなど、現在多くのノウハウに関して特許出願中です。T-JUDGは、2010年度から2011年度にかけて6つのトンネル現場で採用しており、安全と品質を保証した施工を可能にしています。

特長

積算温度による強度推定

 打込み後の経過材齢や供試体の圧縮強度などの間接的な管理によらず、覆工コンクリートの現位置で測定した養生温度を管理することで、あらかじめ行う試験練りにより準備した積算温度との関係式を利用して覆工コンクリートの圧縮強度を推定できます。

打込み温度と空気量もパラメータ

季節変化に伴うコンクリート打込み温度の違いによる混和剤の種類あるいは使用量の変動や、コンクリートに含まれる空気量の変動が及ぼす影響を考慮するため、積算温度以外のパラメータにコンクリートの打込み温度と空気量を加えることで、精度よく圧縮強度を推定できます。

安全と安心の提供

脱型までの初期養生期間中に環境温度が予想より低かった場合や、打込み工程にトラブルが生じて遅延した場合でも、覆工コンクリートの強度を直接的に推定、モニタリングするため、目標強度に達する前に脱型する危険を回避でき、安全と品質を確保した施工を保証できます。

施工サイクルの効率化

圧縮強度をモニタリングしながら、必要に応じて養生温度の管理を行って脱型に必要な目標強度に達する材齢を変えることができるので、施工サイクルの中で自由に脱型時期の調整や作業の効率化を図れます。

この技術を用いた工事実績

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